戦後80年 大日如来坐像

当山の木陰に鎮座なさる大日如来さま。
江戸時代(1738年)につくられた仏像です。
そのお姿を見ると所々に穴が開いていたり
緑色の部分は銅板によって繋ぎ合わされています。

実はこの大日如来さまは1945年の太平洋戦争の名古屋空襲によって
頭部や肩は崩れ落ち、一度破壊をされてしまいました。

名古屋には空襲が63回も行われ
死者7,858名、負傷者10,378名と多くの方が亡くなられています。

今年で終戦から80年が経ちます。
現在でも世界では戦争が続いています。
痛々しいお姿のこの大日如来さまは
戦争の悲惨さを伝え、戦争のない世界を願っているのではないでしょうか。
平和な生活が送れる有難さ、命の大切さを考えさせられます。